



(1オングストローム:1000万分の1ミリ、1ミクロン:1000分の1ミリ)
波長が1mm?1cmの電波(電磁波)のことをミリ波といいます。
ミリ波は、宇宙空間の分子を研究するためによく用いられます。宇宙空間に存在する様々な種類の分子が、この波長域で輝線を発するためです。
なかでも一酸化炭素が発する輝線(波長2.6mm)は、宇宙空間でもっとも普遍的に観測される分子の輝線です。従って、ミリ波で一酸化炭素の輝線を観測することによって、分子雲の存在を調べることもあります。
絶対温度が数度から数十度という極めて低温の星間塵の熱放射も、ミリ波の電波として捕らえられます。
また、ミリ波は波長が短いため、より高い解像度で観測することができます。
ミリ波の観測では、1982年に建設された国立天文台の野辺山45m電波望遠鏡が、世界でもトップクラスの性能を持っています。
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